カテリーナだかカトリーヌだかが行ったと思ったら、今度は「リタ」だぜ。
連邦サイドは「被害は深刻ではない」と今日発表したけど、これで、ですかい?
(Courtesy: AFP)
うーむ、私の大好きな街、ニューオリンズを沈めるとは、この女2人、許せん!
■昔話:
初めてアメリカ旅行に行ったとき、貧乏にバスでニューオリンズに立ち寄った。
「フュージョン」系とかのチャラいものしか受け付けなかった私だが、モーテルの兄ちゃんが「AL HURT is the Best!」と言うので、アルハートの店に並んでジャズを聴いた。
夏のニューオリンズはとても暑く、店によっては「Air Conditioned!(冷房完備!)」が堂々と看板で売り文句になってるといった具合だった。
後ろに並んだ陽気なテキサス娘さんたちとしばし話をしたが、連中はエアコン完備につられて並んでただけで、彼氏軍団もすぐさま合流し、私の短い夏の恋は終わった(短かすぎ!)…
もう、おばさんになっちゃった彼女たち、「リタ」にやられてないといいが…
南部の本格ジャズも、酒を飲みながら、フレンチクォーター独特の雰囲気で聴く分には、とても新鮮だった。
しっかし、ここで食べる「オイスター」は、最高ですぜ。
店を出ると、白人のお嬢さんが腕に手を回してきて「船に乗らない?」と誘って来た。
な、なんでこのオレと船なんだ?という疑問から「その後、どうするわけ?」と問うと、「あなたのしたいことをしましょう。」と答えてきた。
「その、<私のしたいこと>とか含めると、お金が必要だったりするわけ?」と尋ねてみた。
「うーん、200ドルもあれば!」
私のニューオリンズの夏の恋は、またしても短く終わった…(って、相手はプロですから!)
しかしながら会話中、つかまれていた袖には、彼女たち独特の香水の香りがずーーーーっと残り、今でもたまに嗅いでいるほどだ(嘘)。
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今回のハリケーンで、ずいぶんと略奪やらもあったようで悲しいが、この地区は、ついこないだまでブラック・ネイティブ・アメリカン(以後面倒なので黒人)に対する差別が平気で行われていた。
(詳しくは、私の愛する作家、「アーサー・ヘイリー」著【ホテル】をご一読あれ。絶版になってたら、図書館で借りてでも読む価値あり。)
ので、まあブッシュの進める「金持ち・勝ち組優遇」に対する不満が、一気に噴出した、というところでしょうか。
日本でも、税金だけ取られて不満な「勝ち組以外」が略奪に走らないとは、限らないですねえ。恐い恐い。
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さて、おまけは、「リタつながり」で、「リタ・クーリッジ」という歌手がいましたという話し(元のダンナは、クリス・クリストファーソン。映画<スター誕生>などに主演)。
「Don't cry out loud(あなたしか見えない)」(これは、メリサ・マンチェスターが本家か。おいしいとこ取りしたな)、「Higher and Higher」などは日本でもそこそこ売れやした。
ただ、まあ「We are all alone(元歌、ご存じボズ・スキャッグス)」をカバーしたり、カントリー・フォークっぽい感じに戻ったりと、まあ、「ハンパっちゃあ、ハンパ」な、シンガーの方でらっしゃいました。
とまあ、オチとしては「やはり【リタ】は大したことなかった」。
ということで。失礼しやした。