どちらが勝ってもおかしくなかった。
もしこの試合が初めてのサッカー観戦という人がいたら、あまり面白くなかったかも知れない。
けど、「当たり前のように難しいことをやってのける」トップレベル同士のガチンコ対決は、すっごく見応えがあった。
両方とも、
相手の良さを消す戦術には長けているわけだが、全体でテクニックに勝るスペインを止めるには、オランダは得意の組織的な守備に
けずり合い=フィジカルがガチガチ来る=激しすぎるファウル連発で対抗した。
同じヨーロッパ人なのだが、オランダ人(やドイツ人)が、あの形相で冷酷にタックルに来るのは相当怖い。
何というか、口もきかない兵士たちが有無を言わさず相手を捕獲、連行するようなイメージ…
思い切り格闘技のような前蹴りを相手に食らわすデ・ヨング…
試合終了の瞬間に主審に食ってかかる光景…
2位のメダルを、階段から下りながらけがらわしいもののように首から外す監督…
(スナイデルがピッチに座り込んで呆然としてる姿にはホロリきましたけれど)
僕は
オランダが怖ろしい。
スペインはサイドバックのセルヒオ・ラモスもガンガン攻め上がった。
プジョルのここ一番の敵ゴールまで上がってのヘディングの高さ。
中盤と前線、どこからでも崩す仕掛けができる粒ぞろいと、交替で入ってくる選手のテクニックの巧さ。
素晴らしい決勝だった。スペインが優勝に値した。
彼らの域に達するには相当頑張らないと。でも、目指そう。ガンバレ日本。
オマエもガンバレよ。はい、来月またピッチに立ちます