まあまたリーマンショック並みの危機が来るんじゃないかとか、消費税が15%くらいになったりしても年金がもらえなかったり福祉が充実しなかったりというリスクのプンプン匂う中、勤労できてることに感謝ってことですね。
そんな日々の勤労とかけ離れた夢を見せてくれるのはハードボイルドとかで。
大藪春彦は好きで好きで全部読んだ記憶があります。
(卒論で大藪とか書こうかと思ったら、「渡辺くん、死んでなきゃ評価が定まってないから駄目なのよ」って同級生が教えてくれた。なんだかわかったようなわからんような…)
スーパーヒーロー的な主人公よりも、この
『蘇る金狼』の朝倉は、夜間大学を出て補欠入社したサラリーマンなことが、共感を呼ぶんだと思います。
(まあ、松田優作が演じれば、超・かっこよくなっちゃうわけですが…)
会社を乗っ取ろうと、経理部長の愛人、京子(風吹ジュン。めちゃくちゃに色っぽかった…)に近づいて麻薬漬けにしてエッチなことをして籠絡し…
ボクシングの技を活かしていろんな奴をなぎ倒し…
計画が成功してその京子に刺されちゃうんだけど、実は京子とスカンジナビア航空で高飛びしようとチケット用意してたのに…
(刺された身体で機内に乗って、「マーズ(火星)にはいつ着くんだ?」とかわけのわからんことを口走って死んだっけ…)
ランボルギーニが唐突に出てきて銀座や外苑を走り抜けたり、それはそれはスカッとする映画でしたよ。
金狼に感謝。