尾野真千子の糸子が終わった。
70代になった糸子を、夏木マリさんが演じるようになった。
(「スタジオパークからこんにちは」に先日登場した尾野真千子は「(これからの糸子=夏木マリさんは)きっと言葉が違う(関西ネイティブでない)ので、ちょっとアレかもしれませんけれども、きっと内容で素晴らしく演じてくださると思いますので」的な発言をしていた。これは大いに不安を抱かせてくれた…)
その、岸和田ことばの迫力やイントネーションがどうこう、という前に、歳を取った糸子は世の中のすべてを知り尽くした自信というか、上から目線というか、尾野真千子版が醸し出していた「私もようわからんけど、やっちゃれ!」的な迷い・弱さというようなものが無いように思える。
そうなると、糸子ブランド化を図ろうと動くアホな若旦那たちに対しても。
不自由なく育ったお嬢さん孫が、ジャージはいて髪染めてヤンキーでブラブラ逗留しても。
真千子版・糸子がおせっかいなほどの情熱で関わっていったワクワク感が消えた…
結果、今週は「ボンボンが自分の商売をしに来た&学校に行かない高校生のうじうじ話like金八先生」で、終わってしまった…
僕が、風邪を引こうが/休みだからゆっくり寝てられるのに、カーネーションを観たくて起きて、そして観て「あぁー、明日どうなるんだろう♪」と思っていたあのドラマは終わり、「別に夜に観りゃいいや」というものに格下げされてしまった。
今週の通しタイトルは
「まどわせないで」だったのだが、それはこっちのセリフだ…
尾野真千子の糸子よ、帰ってきておくれ!!!