こないだ骨董通りを通ったら、既に閉店(クローズド)済みの店内に灯りが点いていて、片付けみたいな作業をしているのが見えました…
ここがオープンしたのは84年だそうです。日本での第1号店。
僕がPaul Smithを知った=この店を訪れてスーツ買ったのは、たぶん86とか87年くらいだったかと思います。
(その前、最初にポルスミ買ったのは、当時新宿伊勢丹の隣にあった、確か「マルセル」とかいうセレクトショップで。でした)
ポール・スミスは、その独特の柄や模様、裏地にさりげなく薔薇のデザインをちりばめるとか、「見る人が見るとわかる=グッサグサに魅力が刺さる」ディテールなんですよね…
(それでいて、お値段は良心的、たとえばタイは8,000円程度、スーツは安いものだと7万円台くらいからあったかと思いますよ)
ただ、当時はすっごく細身のシェイプが中心で。
ウエストのサイズも、一番大きくて90センチくらいまでしか無かったかと記憶してます。
太めのお客が試着してズボン入らないと店員さんが「あぁ、太ったらうちの服は着られないんですよ… 痩せていただくしか無いですねぇ…」って真顔で残念そうに言ってましたっけ。
(最後にこの店で買ったのは3年前にAmiっちゃのウェディングの時。副店長にその話をすると、「あぁ、今は、太めの方のために(イージー)オーダーできるんですよ」ですって)
(大阪でフラッと入ったブティックでジーンズ試着したら、「ウチのパンツはお客さんみたいにシュッと履いて欲しいんですわぁ…」とノセるのが上手いよなぁ…)
当時は骨董通り自体がすごくイケてるストリートでしたしねぇ。
後で知ったんですけれど、ポール・スミスのロンドンのショップのつくりというか構成も、ここ南青山の感じと似てた。
渋谷にも二子玉川にもデパートにもたーくさんポルスミが入って便利にはなったけれども、「ここに行かないと買えない」的な稀少性とか優越感とか、無くなった。
(バブル時期のネタで、女子が
「あんた悔しかったらマルイに入ってないブランド着てみなさいよ!」ってのがあったっけねぇ…)
閉店の理由はよくわからないけれど、かっこよ過ぎたPaul Smithとの思い出にバイバイ♪