僕は一度お気に入りができると、そのお店ばっかり通い詰める傾向がありまして。
「予約の取れないレストラン」筆頭みたいな、ラ・ベットラ・ダ・オチアイ、落合さんのレシピ本も数冊持ってるし、テレビで拝見するその慈愛に満ちた顔つきと、実に論理的なイタリア料理の極意とか、味わいたいじゃないの!
ということで電話したら、取れてしまいまして。
地図だと確かこのあたりだよな〜、ん? これは、銭湯とか帰省きっぷの発売前の列か… いや、予約を持っているひとたちが律儀に時間前に来て、名前を呼ばれて一斉に着席するのでした!
と、あっという間に満席の店内、荷物は電車みたいに網棚に載せます。みんなが一斉にオーダーするわけで、急がなくちゃ!という気になります(が、それは杞憂だとすぐにわかる)。
シュワッとプロセッコいっておきたく。
前菜盛り合わせ、いずれも美味で。鮪とアボカドは最近一周回って好きなのでこちらでも。
フォカッチャいいですねぇ、そしてデカンタで白を。
それにしても凄い賑わい、ここは、リストランテじゃあなくって、「ラ・ベットラ」=食堂。
だからなんだか、このお料理にあのワインをこう合わせて…ってノリじゃ無い。「白ください!」的な感じがぴったりv
レシピ本で惜しげも無く落合さんが公開してるウニのパスタ、何度も自作したけれどやっぱり味わってみたくって。
そして、(カニのリングイネもそうだけれど)アルデンテ加減=のびてない感じが絶妙なのだと痛感。
(ちなみに僕のパスタ鍋は、落合さん=ラ・ベットラプロデュースのやつですv)
パンチの効いたバルサミコでの豚、柔らかなお味の牛、いずれも大満足♪
(なんというか、「アレにアレをちょい足しして合わせてみました今回」みたいな、
無用の変化球は無いんですよ、すべてが、ど真ん中の剛速球、直球だけでズバズバ来て、三振の山が築かれる、的なお料理です!)
プリフィクスと聞けばせいぜい3〜4種ずつくらいからでしょという意識がありますが、このお店の種類の多さったら、いったい仕入や仕込みを管理する人に求められる精度というかノウハウはかなり大変かとお察しします。
そして、一斉に「前菜!」と頼んで、たぶんその20分後に「パスタ!」を一斉に作り…という、一斉大会のタイミングのコントロール、キッチンもホールも腕の見せ所が毎晩続くんでしょうね…
そして、来店客層がおじさまおばさまも多いことに対応してか、ホール担当におじさま層を雇用しているのも好感が持てます。まあ、キッチンの中はバンダナ巻いた若手たちがバリバリと動いていましたが。
あぁ、ここんちのティラミスおいしい…シャーベット2種もさっぱりする… と言いつつ赤ワイン進む…
この日は落合務シェフご不在と伺ってたのですが、僕がファンで、昔からのレシピ本を熟読してますと伝えると、お持ちいただければサインしてお送りしますという実にサラッと素晴らしい対応を女性スタッフの方がしてくれまして。
帰りに外まで送ってくれたイケメン若手くんも爽やかなこと。
そうですねぇ、ここは、店舗が増えても、総帥が不在でもビシッと統制の取れたオペレーションができていることが、素晴らしい、これぞ、「鉄人」の技なのだと。
あぁ気づけば面白そうなお店が銀座〜新富町エリアにポツポツとあるなぁ〜、知らないことがまだまだいっぱいある!