今年の上期に、日本の人口は31,000人ほど減ったとさ。厚生労働省さんの読み違えもあって、この分で行くと、「初めて人口が減る年」になり、今後もゴンゴン減り続けてしまうと。
(ちなみに去年は1億2,700万人で、最大だった)
統計が残ってるのは1920年から。そん時5,596万人だった人口は、単純に2倍になったと。
「減った年」は1944年からの一年間に、200万人減りました。お分かりですね、「お国のために」と戦争で亡くなった方々の人数です。
で、今までの日本は、「大家族で経営してる食堂」みたいな考え方ですから、「そのうち長男が高校出たら店を手伝って、次男と長女も2年と5年後に手伝って、おじいちゃんが歩けなくなったら、みんなで面倒見て。
そのうち、長男が嫁をもらって子供を3人産んで…」という繰り返しで、【うまくゆくだろう】と信じて走ってきたわけです。
が、既に、「寝たきりのおじいちゃんとおばあちゃん、腰が悪くて店に立てないお父さん、肩こりがひどくて中華鍋が持てないお母さんを、長男が嫁に迎えた子と面倒見ながらフライパン振って、次男は海外放浪し、長女は結婚せずにテキスタイルの勉強をしている」ような状況ざんす。
危うし!日本食堂!(別に食堂でなくともいいんすが)
うーん、「できちゃった婚」も、良しとしよう!
「3人以上産んだら、学費タダ!」とか、「家族5人でディズニーランド行くと、ファストパスもらい放題!」「3人目の出産費用無料!」「ミニバンがもれなくもらえる!」などのキャンペーン、仕掛けても良さそうです。
まさに【産めよ増やせよ】時代が来ないと。
そのうち、街を歩いてるのが(私も含めて)老人ばっかりになっちゃって。
日本で「家」と言えば「老人ホーム」の意味になり…
合唱とかのサークルを作れば「老人会」に自動的になっちまい…
ドラマは最大のターゲットである「老人の恋愛」とかが月9でかかるようになり…
ファッション誌は「着やすい作務衣」とか「ワンタッチかつら」の特集ばかり。
旅行と言えば箱根とかの温泉旅行を意味すると。
レストランも「長生き創作メニュー」の開発ばかりが目立ち…
「オマエらのために、収入の半分が年金で持ってかれるんだ!」とか若者に怒鳴られて殴られる…
サッカーなんかも「アンダー21」とか、選手が集まらなかったりして。
(田中康夫氏は、「駅のエスカレータは<楽だから>という理由で上りばかりだが、高齢化を考えた場合に、必要なのは【下り】だ。」という持論をお持ちです。まったくその通りです)
高齢化対策と、人口増やす対策と、両方同時に、真剣に、素早く対応しないと、国が滅びますぜ。
たのんます、政治家と官僚のみなさん。