熱烈な井上絵美先生ファンを自認する私ですから、この新刊は飛びつくように買いました。
名著、
「そして、料理に恋をする」以降、全ての絵美さん本を読んでいる私にとって、
初めての肩すかしでした。
MARTと朝日新聞での連載をまとめた内容だという部分が大きいのでしょうが…
絵美さんの数々の名著を出した講談社からこれが出ちゃうとは…
■肩すかしの理由:
1:別の著作で発表されているのと同じレシピが多い。
これ、単純にガッカリ…
2:レシピ集=料理本でもなく、(ファンが多い)エッセイでもない。ちょいハンパである。
エッセイ(「おいしいものに恋をして」、他)は抜群に面白い。お取り寄せで選ぶもののセンスは絶品(「愛しのお取り寄せ」、他)である。
しかしこの新刊はいずれでもない、いわばダイジェスト版になっている…
3:「おいしいもの見つけた!日記」
掲載済みのものを収録したのだろうが、期間は2004年10月から2005年9月までのもの。
この先生の日記ならば、それだけで読み応えがあるのだから、
3年前から2年前までの1年間を1ヶ月2ページで読まされるのは、はしょりすぎ、かつ情報としては鮮度が落ちている…
担当編集者とご本人は、これで良しとしたのだろうか…
後にご自身も料理研究家になった、名物編集者、
川津幸子さんが手がけた井上絵美さん・山本麗子さんの料理本は素晴らしかった。
私はこの本で、何品かは作らせて頂くだろう。だが、残念でならない…
(「どんな人なのかな〜?」と読むにはお勧めします。絵美さんの料理をちゃんと作ってみたい人は、既刊の料理本から読むことをお勧めします。
それが遠回りに見えて「近道」なのです。)