お正月に買って今朝2時頃読み終わりました。
(もちろんトロトロしてたわけです。駅伝選手のように途中あれこれ入りながら^^)
またネタバレ無しで書きますが、「
深い・重い・怖い・凄い・面白い」んです。
ボリュームもたっぷりですし。
これは一気にダーッといきたかったんですけど、間を置いてあれこれ考えながら筋を思い起こしながら読んで良かったです。それだけ、
咀嚼するのに時間が掛かります。
これは、名作
「模倣犯」から9年が経ってからの話しなので、まだ読んでない人は、
絶対に模倣犯から読んでくださいね。(でないと途中でストレス溜まりますよ!)
えー、宮部さんの上下巻の長編は久々なんですが、その「構成力」ですね、驚くべき展開の幅と深さ。
こういう脳味噌の方は、<ああいけばこうなるから王手>というのをずーーーーっと先までストーリーテリングできる能力(と、もちろん感性)があると。
(だから歴史小説もできるんですね、私は好きじゃないけど…)
主人公の
前畑滋子、素敵ですねこういう女性。あくなき好奇心と行動力。そして観察眼。言うことは言うパッション。
最後に、(意味的には)「日本ではわかりようのない欧米での宗教の
原罪(アダムとイブが、
楽園を追い出された話し)から逃れようが無いならば」というオチになってるんですが、その部分だけその宗教の私でも、ちょい違和感がありました。
もちろんそこ以外は、完璧、いや、ミステリーファンのみならず、読書ファン必読です!(計画的に読む時間を確保すること、模倣犯を読んでおくこと、原罪部分を深く考えないこと。これが、覚悟です^^)