深い… 重い… これが真実なのか…
第二話ラストのバーでの、若杉(塚本高史)と理事長 篠原(橋爪
功)の交わした会話。
若杉:「幸福にはなれないのかよ?」
篠原:「幸福とは心の問題で、成功とは金と権力のことだ。
まあ、敗者や落伍者にも幸福な者は居るようだが。」
若杉:「成功者って何だよ?」
篠原:「一歩一歩、上ってゆくということだよ。」
若杉:「オレ、この仕事向いてないのかなぁ」
篠原:「それはお前が決める事じゃない。まあ、若い頃はあれこれ悩んだが、今では、その頃何に悩んでいたかも忘れてしまった。」
篠原:「借金も財産。人生は表と裏が一体化したバランスシートなのさ」
篠原:「俺の嘘を信じてこの仕事に就いたなら、俺に付いてきてみろ。俺と小野寺のどっちに真実があるか、ってことだな。」
若杉:「答えは出ている。小野寺先生だ。」
篠原:「残念だな。それにしては、その真実に押しつぶされそうになっているようにも見えるが」
若杉:「それでも、誇りはある。」
ーー
たぶん篠原の言っていることはたいてい正しくて、まかり通る事柄なのだろう。
(特に「成功者」にとっては)
私は、若杉を応援したい。彼がこれから、どう真っ直ぐに仕事に・正しいと信じることに向かってゆくか、見守りたい。若杉的な人生を、送りたい。