3度目の宝塚観劇。
ファン歴浅いし雪組しか観たことのない人間が書きますので、熱烈なファンの方は「素人が何言っちゃってんだよ」程度に流してください。
少し暑さも和らいだ日だがそれでも暑い。
アスファルトとビル群の街は暑い。
水夏希さん(と愛原実花さん他、何人か)のラスト公演でもあるが、いつもながら満員。
場内の空調は温度設定が高めだ。ほぼ全員女性だから冷えすぎないようにしているのだろうか。
ところが観劇や観戦はテンション高めで臨むものだ。
暑い。脱げるものを全部脱いで水分補給しながら観たが、開始1時間は暑さと格闘して具合が悪くなりそうなほどだった…
最初は
「ロジェ」。
話しの内容が難解なのは(どうせすぐ理解するので)さほど気にならない。
トップ水さんにはさすがにいつも通りの「華」がある。
彼女が「お前がこれから背負って立つんだぞ」というかのように、新トップ、
音月桂さんの出番は多く、見事にそれに応えている!
そしてスーツの着こなし!自分も含めて世の男で、これほどビシッと&背筋を伸ばしてスーツを格好良く着ている人ふたりは、そうそう居ない。
観劇も3度目ともなると、あれこれいろんなことが見えたり聞けたりしてくる。
男役、で「男の声・歌声」を出せているのは、水さん、音月さん、他数名で、「女性が男のようにしゃべって歌っている」キャストも多い印象を強く受けた(言い換えればトップのレベルでこそ実現できる事柄なのだろう)。
過去2回は気づかなかったが、場面に応じてステージ側から「アロマの風を出す」演出なさってるんですね。
セットと照明。一糸乱れぬダンスの振り。相変わらず素晴らしい!
水夏希が最高の男役であることをメインに据えたのはすごく伝わってきた。
が、しかし、私が過去鑑賞した「ZORRO」の圧巻さ、「ロシアン・ブルー」のステージングの面白さは得られなかった。
ーー
次は「ロック・オン」。
RockとLockを掛けている。
この一幕目は、文字通り
Rockしていて、Super Coolだった!ここで初めてテンションがマックスに上がった!
Queenやマイケル&ジャネット・ジャクソン並みのカッコ良さ!
(前々から、宝塚で世界に通じるロックショーをやればいいのになと思っていた)
が、この演目は、この後ジャズやポップや(系統としての)ディズニーミュージカルの要素もあれこれ幕ごとに入ってきた。
(ロック・オンを「Rock」だろうとイメージした私がいけなかったのだろう。よく言えばさまざまなテイストの音楽やダンスを味わえる。逆に言うと何をどう見せたいのかが散漫な構成と感じてしまった)
(特にマリリン・モンロー系の箇所… このお仕事ならば英語曲を聴きまくってパクって歌いまくって自分のものにして欲しい。この点でも水さん桂さんが際立っていた)
最後に組員全員を指さす水さんは、「歌はこうやって歌うんだぞ。ステップはこうやって踏むんだ。肩を動かすってのはこうするんだ。わかったな、みんな」と目で言っている気がした。
路上喫煙禁止エリアゆえ、うろついて一服できる場所をようやく探したら、ちょうと出待ちのタイミングとなった。
ので、ちらりとおふたりのお姿を拝見した。
「最後の水夏希」と「グンと成長した音月桂」を観ることができて良かった日。
水さん、ありがとう&お疲れ様でした!
以上です。