「缶詰ができたのは、1810年なんだけど、缶切りができたのは、1857年なんですって。」
「大切なものは、遅れてやってくることもあるの。愛情も、生活も。」
と、八千草薫は、「他人には」触らせない髪を嫁に染めさせながら、既に離婚したこの夫婦に、もうちょっと頑張れないかという話をした…
この大女優・名女優、何才になってもおきれいでいらっしゃる方が、こういうたとえ話をどっかでしていたな…
そう、
「前略、おふくろ様」で、板前のさぶちゃん(萩原健一)を自室に呼んで説教をする時。
「田中角栄さんが、逮捕されたでしょ。あの時、テレビはすぐに、『田中』、『田中』って呼び捨てにしたでしょ。ああいうの、すっごく頭にくるのよね。」という、(本質とは直接関係ない話をする)くだりを、思い出しました…
(当時と、容貌も、しゃべり方も、まったく変わらないのが素敵すぎます)
彼女が離婚していると知って、婚姻届の自分の欄を埋めて押しかけた男に対して。
尾野真千子は「小学生の時に、いきものがかりだったんだけれど、金魚のエサとかなにかっちゃあ忘れて、ガンガン死んじゃって、みんなから
『星野さんは、しにものがかりだ!』って言われて」と、自分はろくでもない人間だと説明した。
(男はまったく気にしないので、続けて、ベビースターラーメンを最後にガーッと袋を持ち上げて口に入れるとかも披露したが、みんなそうだと返された)
この後、『俺が幸せにするから』と、食い下がる男に対して、
「幸せになるために好きになるわけじゃないから」。が、含蓄深くて刺さります(グサッ
断られた瞬間、男は婚姻届を丸めて投げつけ、『クソばばあ!』と叫び、にっこり笑って「クソガキ。」と返すのですが、これは大人の余裕というよりも、投げつけてクソばばあ呼ばわりする時点で、この直情径行、ガキ丸出しな男は論外、ですね。
元夫に、切々と書き上げかけたお別れラブレターを破いて、チラシの裏にハンバーグのことだけ書いた彼女がいじらしい。(ほとんどの女性は、たいてい、いじらしい。)
次週、「じゃあ、いっぺん寝てみます?」という真木よう子の発想がどこから出るのか、これは見逃せない(そろそろエンディングに桑田佳祐も出そうだし♪)。