坂口さんの出演した他のドラマ(池中玄太とか)は観ていないか、あまり印象に無いんだが、「前略」での彼女はハッキリ憶えている。
下町、深川の料亭の仲居さん、渡辺かすみちゃん。
さぶちゃん(ショーケン)のことが好きで。お父さんは鳶の頭領だからしてこのお嬢さんも威勢が良いというか我が強いというか…
(「前略」が日テレで、裏のTBSで「赤い激流」をやっていて、宇津井健・水谷豊・竹下景子さんたちが「フンフンフン、先生、俺、英雄ポロネーズ弾けないよぉ」とか、ギャグなのか熱演なのかスレスレのドラマも僕は観たかったので、寮生活の午後9時〜9時半の休憩時間に、娯楽室に2台あるテレビを行ったり来たりして観てた(もちろん、「前略」に人だかりで、「激流」は僕だけ観てた(笑)。
(そういえば、萩原健一と水谷豊の「傷だらけの天使」コンビが同じ時間枠で争ってたわけだ。)
(ちなみに坂口良子も「傷だらけ」に一回出演している)
(うちの社長の兄上は、このドラマを観てショーケンに憧れて料理人になったそうだ。それだけ影響力が強かった。)
(9時半が点呼だったので、9:25くらいにはテレビを消して走って自分たちの寮室に戻らねばならなかった。
つまり9時台のドラマは25分弱しか観られなかったのが残念でならない(ので、今、その分を取り返そうとたっぷり観ている(笑)
あの頃、かすみちゃん=坂口良子を好きじゃ無い男は居なかったと思う(キッパリ)。
なんというか、もし年下の男な僕らが、なにかを相談しに行ったとしても「必ず受け止めてくれる」ようなキャラだったし、「なんなら深川のお家に泊めてくれてお腹いっぱい食べさせてくれる」ような年上女性なのだと勝手に決めつけていた。
57才の若さがつくづく残念だ。
「あれもやっておけば良かった」と後悔の無いように生きよう。
さようなら、かすみちゃん。