僕はお仕事で添乗員、兼通訳ガイド、さらには男芸者にお土産買い物アドバイザー的なこともやりますので。
日本からお客さまをお連れして、海外の本社・工場や小売りの現場見学的な研修旅行に毎年行っていた時期がありました。
90年代初頭と、98年から3年間くらい。
(98年にはスイスに一週間居て、月曜に現地を発って日本に戻り、その土曜にはワールドカップ観にフランスに降り立ったという、「週に2度ヨーロッパに行った」なんとももったいない話でしたが…(単に、航空券振り替えできないから黙って帰ってきて。と言われただけですが)
その98年はローザンヌに居て日本代表対ユーゴ(ストイコビッチね)の直前練習試合観戦。あの「えー、外れるのはカズ、三浦カズ」の直後の暗〜い雰囲気でした…
さてそのフランス大会は決勝でフランスがブラジルを破り優勝。
そして、翌99年にまた僕は研修旅行のアテンドでスイスを訪れまして。
その年のアトラクション(研修ばかりだと息が詰まるので、息抜きに娯楽ね)は、「ラフティング」=川下りだったんです。
で、川の上流にみなさんお連れして、アバウトでラフなスイス人インストラクターが「えっと、Get Down!って言ったら伏せてください」とか非常にざっくりした指示しかしないところを、懇切丁寧な僕が通訳しちょりました。
そん時着てたのがこの、アスレタのジャンパーでして。
人が必死に通訳して「水に落ちたらどうすんだ?」とか生真面目な質問してくる方々に説明してる最中に、スイス人のアクティビティコーディネーター(簡単に言えば、現地版の、僕みたいな仕事している男)が同僚と;
「あのジャンパー、どこのだ?」
『ブラジル』
「Uhhh... They LOST! (あ〜、負けた連中のか!)」
と言って笑ってくださったんですよ(悔)。
(そもそもスイス人は、自国スイスはもちろんのこと、フランスもドイツもイタリアも我が国のように応援する(地続きだし、中立国だし)。
まあそのあたりが、世界中から信頼される商売人でもありいろんな機関が設置されてるわけですが)
というわけで、地続きじゃ無いけれどもその節操の無さを大いに見習い、僕もブラジルもアルゼンチンも応援してるわけです(笑)
今度彼に会うことがあったらこのジャンパー着て、「Uhhh... You LOST!」と言って差し上げると決めてます(笑)