あのヘディングシュートがもう少し高い打点からもう少しだけ下に叩きつけていれば…
あの審判が最初に感じたままに、イエロー2枚目を出していたら…
サッカーにも人生にも、「れば・たら」は、ありません…
それにしても、ひさしぶりにちゃんと観る価値のある、ワクワクさせてくれる試合でした。
そもそも、(何度か書いてますけれど、)「トヨタカップ」(当時そうだったのでこう書きます)は、海外のトップチーム&スター選手を観に行くもので、自国のチームが出るとか応援するものだという認識がそもそもなかったです(素
というか、全日本(代表のことね)とかでも、海外チーム(アルゼンチンのインディペンデンテとか)招いて試合すると、(今は協会の偉い人になってる)(当時の三菱重工の)大仁さんとかは「足が長いぞ!気を付けろ!」なんて掛け声を掛け合ってたって話ですから、もう、コンプレックスというかビビりまくりなわけですよ、ええ。
で、柴崎とか小笠原とか他のアントラーズの面々のふてぶてしいほどの普通な感じが素晴らしかった。
昨夜、テレビ実況で審判がヘボだと解説してた都並さんが、怪我でアメリカW杯の予選から離脱した時のことを思い出した。
当時のオフト監督と清雲コーチは、「狂気の左サイドバック」都並の代わりになる選手を探して全国回って大学レベルから見てって、「どこかに左足で蹴れる選手は居ないものか…」と駆けずり回ったんですよね、たったの1993年に。
柴崎の左足でのシュート見て、あぁ、プロリーグ作らないとW杯行けない、世界に追い付けないと言ってJリーグ発足、そして銀河系軍団にズバンと左足振り抜いて決めてやる選手が代表に今選ばれずにいるのが日本のレベルですよ!って世界に見せつけることができて、やったぜ!
しかし、本気出してくると、いつもながらトラップのスッと足元におさまる感じ、足を投げ出しても届かないところにパスしてくるいやらしさ、レアルの巧さ、歴史、試合巧者、さすがと言わざるを得なかったですね…
(ここで旗幟を鮮明にしときますと、僕は住友金属というチームは福島さん(釜本さんの義理の弟?)がいらしたので好きだったんですけれども。Jリーグ始まってのチャンピオンシップ、僕の応援する読売クラブ=ヴェルディ川崎と対するアントラーズに、大好きなジッコ(ジーコ)が居たわけですけれども、国立競技場でのチャンピオンシップでPKのボールにツバを吐いて、「審判は黒いシャツの下にヨミウリのユニフォームを着ている」発言、あれは多いにシラけました。ええ、決して褒められたもんじゃなかったです。彼を「神様」と呼ぶ世界のファンが居ましたが、せいぜい「白いペレ」ですよね)
はい、レアル・マドリが優勝して、クリスティアーノ・ロナウドが歓喜のポーズをとって、素直に嬉しいです。
フットボールにはファンタジーとスペクタクルが必要です。
良い試合を、ありがとう!