※西麻布生まれ→祐天寺にあった伝説の隠れ家ショップ、「Spice of Life」。
元・店長の渡辺功が、 ◎「有名シェフ・料理研究家レシピの完全コピー」 ◎「ドラマの感想」 ◎「レストランのレビュー」 ◎「70年代後半-90年代ミュージック」 などの雑多なことを書いております♪ ツイッター←でもたまにつぶやいてます^^ サイト内記事検索(Google)はココからどうぞ♪ タグ
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サヤカちゃんとエリちゃん。2人は同級生。2人合わせて「サエリ」だそうですv 泊まった宿が、怖かったんですいろいろ。 民宿、みたいなスタイル。黒澤明監督の「乱」の脚本家さんが長逗留して執筆したとかおかみが自慢してましたが、良く言うと「歴史と風情があって、ペカペカに最新設備などは導入してない」、簡単に申し上げて「ボロっちい」とこです。 (「ガキの使いやあらへんで」で出る「廃墟旅館」をイメージしてください) えー、まあ私がモテモテで3人して出かけたのでは全然なく、葬儀に列席して翌朝早いんで宿をとってもらったら偶然彼女たちもそこに泊まった、というだけなんすが(宿を手配していただいたのにあれこれ書くなって^^)。 私一人で、チェックイン。なーんて言葉にはほど遠く、開いてる玄関を入って何度も何度も何度も記者会見でのそこらの責任者のようにすみませんすみませんすみませんと言い続けて、ズカズカと廊下を進む。 ようやく反応があった。 私 :『すみませーん、ってば!』 おかみ:「はーい」(ああ良かった。これで宿の人が出てくるのね) … おかみ:「ちょっと待ってね〜」 (ジャーーッと水の音が聞こえる。待つこと2分) …… おかみ:「今、お風呂場、洗ってるんでちょっと待ってくださいね〜。今やらないとイヤになっちゃうから〜。」 (まあ、気持ちは、わかるんですけど…) ようやく出会えた(笑)。 「お待たせしました〜、ど〜も〜。お部屋こちらです〜【菊の間】。あらー、これから掃除しようと思ってて、掃除機出しっぱなしですみませんね〜。 ま、あんまり汚れてないから、いいですね。」 出ていた掃除機、しまわれた^^ 「お風呂でも入ってゆっくりしてくださいね〜」 『これから葬儀なんで、風呂は、結構です。』 「あー、お湯沸いたら私、入れてあげるんですけど、まだですみません〜」 『な、何がですか?』 「ポットのお湯。」 だんだん、このおかみさんとのコミュニケーションのコツがだんだん分かってきた(笑 『トイレどこですか?』 「部屋の玄関出て、えー… と、左手です。」 外なのね。あの口ぶりだと遠いのかな、おい真横だよ! 右と左がわかんなかったのかな… 戻ってくるとふとんを敷いてくれている。ナゼかドキドキする(なわけないって)。 トイレはスリッパ履き替えてタイル貼りの純和風(大小とも)。樟脳の香りが鼻にツーン>< 部屋にはテレビ。冷蔵庫、おっと電源刺さってないから入れて、何かドリンクは外で買ってこなくちゃね。はい、設備はこれでおわり。かえって潔い。 鍵を締めて出かけなくちゃね。コインロッカーみたいなプレートが付いた鍵。 表に「菊」。裏に「キク」とマジックで大書してある(笑 笑ってる場合じゃない、鍵が締まらない。あ、内側のボタンを押すのね^^ ここでサエリちゃんたち2名到着。 宿を出る際に、おかみさんとあれこれ確認。 『今日は他のお客様は?』 「もう1組、葬儀関連の方々が1部屋ですね。あとはあなた方だけ」 『何時まで玄関、開いてます?』 「何時まででも。」(どうやら、セキュリティという概念は無いらしい) 「お風呂、どうなさいます? お風呂場2つあるんですけど人数少ないから、できれば交替で入ってくださいね〜」 さすがに顔を見合わせる。 『あ、私は酒飲んじゃうんで、夜はお風呂結構です。サエリちゃん、そのもう1組さんと混浴にならないようにねー』 「では、おたくさま、朝にお風呂入ります?入るならお湯張っておいた方がいいですかねぇ?」 『ええ、まあ、できれば…』 こんな感じでさっさと出かける。 ーーー サエリの2人組は先に宿に帰り、勇敢にも風呂に入ると聞いた。 私は零時頃、そろりそろりと宿の玄関を開け、菊の間に向かう途中、階段から青白い顔の浴衣姿の女とばったり出くわし、最高に怖かった!(もちろんサエリの2人だった) さあーてウーロン茶でも冷蔵庫に入れて冷やすか、って冷えてないじゃん冷蔵庫!飾りか!「ファッション冷蔵庫」「シティ冷蔵庫」か… あきらめて寝る。静かすぎる。 風呂から上がったサエリちゃんたちのドライヤー音とトークが館内に響き渡っている。 2階の部屋で携帯にメールが入っている。マナーモードだが階下の私にも聞こえるマナー! 目覚まし時計、セットしましょうかねこの「アリナミンA」とかロゴの入った景品みたいな時計。えーと一応チェックすると、やっぱり鳴らない。 鳴らないくせに昔のクォーツで「チク、タク、…」と律儀に1秒ずつ刻む音がすんごいうるさい。 部屋のどこに置いても聞こえちゃう。冷蔵庫にブチ込んでやった。 とまあ微妙にオカルトがかった宿でした。あ、朝のお風呂は気持ちよかったですv。 昔の宿は、みんなこうだったんですよね。 なんだかまた泊まりに行きたくなってきた^^
by s-o-life
| 2007-06-30 19:55
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