NYから帰りのフライトでのこと。
JAL機内、乗客の日本人率は6割、他のアジア系2割、欧米系が残りって感じ。
エコノミーのギャレー(食事とか配膳するスペース)真横に座ってました。ここ寒い。
CAは全員女性。数名シンガポール人の研修生がいますが、あとは日本人クルー。
(きめ細かなサーヴィスは日本が世界に誇れますね。米系とは大違い)
さて機内アナウンスが流れました。「当機はあと20分ほどで新東京国際空港に到着いたします… シートベルトをお締めになり、トイレもこの後は…」
そしてCAも席についてシートベルト締めました。
1人のCA(私の前方。後ろ向きに座っている)が乗客に注意を促しました。
「お客様、席にお座り下さい」
どうも座らないらしく「お客様!着陸態勢に入りますので、お掛け下さい!」
後ろを振り向くと、身長185センチ、ガタイが良い男性、銀縁メガネ、フリース着てニット帽をかぶった(どこかの国の偉い人の息子みたいな)人が、立ったまま指示を無視している。
機内がザワつき始める。
その後ろ向きのCA2人、日本語と英語で着席を促す。
「エクスキューズミー、サー!プリーズシットダウン!」(←カタカナとしか思えないパニック状態)
「
お客様!お座り下さい!」
最後尾のCA2人も後方から叫ぶ。内容は同じ。
CAが受話器を取ってコックピットと話しをしている。状況を刻々説明。
「はい、まだです… まだ着席してくれません…(涙) このままゆくと、旋回して着陸OKになるまで待機ですよね…」
これはヤバい…
CAのテンションがmaxまで上がる。
「エクスキューズミー、サ〜!」
JALの、(決して席を立ってはいけないという)規則の厳しさと遵守加減が裏目に出てますね。アメリカ系だったらCAがさっさとその男に向かっていき、ことを収めたろうなと。
さらに、巨漢相手にするわけですから、屈強系の男性パーサーも1人くらい乗ってて欲しいところですね。
乗客も「このまま着陸できないのか…」「北京とか北朝鮮に行くのでは…」と不安が広まってピークに達した瞬間、男は着席。事なきを得ましたv
私?落ち着いてましたよ。ええ、男がSick Bag(吐くものを受け止める袋)を手にして、隣の隣にいる若者(息子?)に差し出してるのをチラッと見ましたからv
あー、単に身内が吐きそうでケアしてるんだなー、英語も日本語も通じないんだなぁと思ってました。
(そこでCAに私の推測を大声で言って、違ってたときに取り返しが付かないのも避けたく黙ってましたが)
あ、CAもあと、中国語韓国語で言えば良かったですね。
降りてから思い出す方が、怖かったです^^