
ジュニアの本ははじめて読みます。
「すべらない」でも彼は格別ですし、兄を日頃こきおろすのにも愛情があるなとは思ってました。
読み始めは、「うーん、弱い引きこもり君かぁ〜…」という印象だったんですが。
少年時代にありがちな、『何をやればいいんだろう、どうしてみんなと同じにしなきゃいけないんだろう』的な葛藤が鮮やかに描かれていて(このあたり、今やってるドラマ「エジソンの母」とも共通する)。
暗い闇にはまった時に、おばあちゃんが
絶対の味方でいてくれたのが大きいですね。
(いつも顔を合わせている同居家族じゃない人、がポイントでしょうかね。家族じゃなくても良いんですが)
(私にとっても、仙台のおばあちゃんは私の絶対の味方でした。だからこの部分は刺さりました)
村上龍さんは「ハローワーク」書いてインタビューで『自分の息子は早い時点で将来の目標を設定してくれたので助かった』と言ってましたが、今どきそういう人は珍しい。
「いい学校に行って、いい会社に勤めて、いいお給料もらって、いい相手と結婚して」というモデルは既に幻想で、何がいい学校なのかも分かりにくいし、会社は簡単に無くなったりつまらなかったり苦しかったりするし、平気で脱税や裏金は横行するし、結婚しても素晴らしい生活は保証されないし。
主人公は理想のモデルを、
「あしたのジョー」に見ていたのがとても興味深い!
「もうちょっとで、未来への穴(突破口)が見つかる」と思って生きてる人、多いと思います(私もそうだから)。
ジュニアはその穴を、一発で芸人の道に見いだせたのはラッキーでしたね。
ジュニアの持つ「闇」の部分は、桐野夏生、宮部みゆき、東野圭吾にも通じるものがありますね…
これは、将来何をするか・何のために学校に行くか考えるティーンズはもちろんですが、今の仕事で良いのか/どうやって生きようかと思ってる大人のための本です。
ラストの数十ページ、私はこみ上げてくるものと闘いながら、読み終えました。