気になってたお寿司屋さんがあって、フラリと入ってみた。
(ご指摘通り)足が痛いのをかばうと腰に来る感じがあって、珍しく「あ〜今日はお料理したくないわぁ」と思っちゃった。世の奥様と自炊派は毎日毎日、大変だなぁとつくづく思った。お疲れ様です!
さて何か気になってたかというと、「晩酌セット」的なものが看板に書いてあり、[ビール・おつまみ・寿司]で2,000円とある。今日日、良心的!
こうみえて、モノを食べる時に「どこどこ産のを炙りまして」とか「万願寺をさっとどうこう」とか「●●港に今朝揚がったばかりの珍しい」だの語られるのは、めんどくさくて好きじゃないんです。
地元でお手頃・お気軽に入れる寿司屋候補その壱。楽しみ〜♪
『らっしゃい! 好きなとこ座ってください。』
って私が口開けかよこの時間で。
『何か召し上がりますか?』
「えーと、じゃあビールください。」奥さんの作ったっぽいきんぴらが美味しい。
カウンター上のガラスケースには、
ネタが見えない。
流行りの、ネタを見せないタイプとも違うようだが…
「お刺身、ちょっとつまみたいんですが。赤身と赤貝ありますか?」
『赤貝は、無いなぁ…』
「えっと、何がありますかね?」
『たこ、いか、アジ、とかですね』
「では、いかをお願いします」
盛られてきたお皿には、キュウリの千切りの上にお刺身。そしてその横には、明らかに、
チューブからしぼられたわさびが付いていた!
♪Stop the season in the sun〜
あ、でも、粉を水で溶いてるやつより、潔いかも。パクパク。
そして付け合わせは、私の大好きな
笹かまぼこが!
「じゃ、たこもお願いします」
出てきたのは足の方をザクザク切ったやつだった。
「すみません、これにもわさび、くださいな」
大将は私から見えない位置にお皿を隠したものの、渾身の力で振り絞るチューブが丸見えに(笑)!
♪いつまでも このままで いたいのさ〜
そして奥にいる奥さんに一言、『おい、これ終わっちゃったよ』!
ここで夫婦の打ち合わせが奥で行われた模様で、奥さんは財布を手に外へ。
私は、
彼女が何をしに出かけたか、分かってしまった(こういうのが分かると、ツラいんですけどね
)。
[サワー 400円]とあるので、「サワー、ください!」。
わっ、大きな氷が3つも入って。って、これは[焼酎の水割り]だよ^^
奥さんが戻って来た。カウンターのケースに、少しずつ貝とか魚が並び始めた!
「じゃ、お寿司ください」。
ちょっと巻物の両端がありゃりゃだろうが、気のせいか同じネタが多かろうが、お豆腐の美味しいお味噌汁と共にパクパクいただいた。
『たくあん、どうぞ』と出してくれた。
私の為に魚屋さんにあわてて買いに行ってくれたネタを全て平らげることが出来ずに胸が痛んだが、なにしろこの老夫婦は、
一所懸命にやってらっしゃる。
驚くほど安いお勘定をお支払いして、昭和レトロ臭プンプンのこのお店を後にした。
歩く私を追い越したタクシーが止まり、ヒューゴ・ボスっぽいスーツをカチッと着たヤンエグ風(死語)が降り立ち、その前の「おまかせのみの寿司屋」(名店)に駆け込んで行った。
いろんな寿司屋やいろんな店があって良い。私は、あのきんぴらとチューブわさびの方が好きだと思った。
♪やるせない想い Feel So
Blue