戸神家は出前しないと食えないほどの美味くない洋食屋をやってたくらいだから、当時あんな
デカい天体望遠鏡は買えなかったはずだ…
(田園調布っぽいとこに)(イタリアだかフランスだか、いや実は)ドイツ人建築家に建てさせた家は一階が天井が高すぎて冷暖房の効率が悪そうだ。それに比べて二階の天井は行成が手を伸ばせば着いちゃう程度の高さだった。
書庫を充実させたのは成金の証だ。最初から勉強して店を出せば良かったものを、8年間マズい洋食出し続けて、アリアケのレシピノートを入手してから、とがみ亭はボロ儲けした。
広い土地を持ってた農家が地上げ屋に売って大金を持つとまず豪邸を建てる。
そうすると
家の中がスカスカなので、今度は
教養があるように見せたいという欲望がわいてきて、大きな本棚を客に見える場所に作るのだそうだ。
しかし別に新刊や全集を読む習慣も意思も無い。
土地成金はどうするかと言うと、古本屋に行き、家の本棚の横幅に合わせて「
こっからここまで」というように、
幅で本を買う。そして見事に自宅の本棚が読みもしない本で埋まるというわけだ(以上、高校の時に竹田先生から聞いた話し)。
そんな「サイズ都合」で本が入れ込んであるだろう書庫にアリアケレシピノートを差し込んで隠すのは大変だったろう。
しかし、
佐緒里は行成の母から気まぐれにもらった香水を付けちゃったのが致命的だったな。
フレグランスはつけ慣れないと、いくらアトマイザー(スプレー)でもブシュゥッ!と出てしまう。ましてや香水だったら…
そしてフレグランスは買ってから時間が経つと「年代モノ」となって香りが変化する。こればかりは「5年物」とか自慢にならない。
しーが夢描いた、行成と結婚して義母とキッチンに立つ夢。
広々としたアイランドキッチン。
ディチェコの変わったパスタやカラフルなパプリカも載っているから、ここはイタリアンでしょと思うが
煮物に走るしーが悲しい…
ついでに彼氏の家におじゃまするのに、どこかしらイモ臭さの残るニュートラが限界なしー…
しかし、しーが泰輔に「戸神さん」呼ばわりを指摘されて必死にとがみとがみとがみと、10回ピザのようにごまかした時の髪に光る
天使の輪にはまいった。
表札は出してないだろうが、兄と住んでる家まで送らせるドキドキ(窓に灯りがついてて人影映ったらどうする?)。
(前話で自分からキスまでしたのに)家にも上げないで別れるさみしさ。ハグだけはしたんだけど。
ついでに、兄弟妹3人して「行くぜ!」というサインの右手2本指。あれは、ボーイスカウトに上がる前の「カブスカウト」(=小学1年生〜6年生くらいまで。青い制服で黄色いネッカチーフ=ネクタイみたいなやつ。)がするサイン(=カブサイン)。
ボーイスカウトだと3本指。だから、やはり事件の起きた少年時代を微妙に踏襲してると思う。
(しかし、行成とハグして階段上がってきたしーが泰輔にした時は、そんなこともどうでもよくて左手でのサインだった…)
最終話のオチに向けて、少しずつ謎解きのステップを踏む回。
しかし。
柏原刑事(友和さん)と
功一(二宮和也)との、俳優の力量を思い切り出した長回しのシーン。
とがみ亭=柏原が戸神家で食べたハヤシときわめて近いハヤシライスをあえて出し、助けを求め始める功一がいて。
「殺しますね。」 きわめてサラリと吐いたセリフ。ここでした、この回は。
(高山、もう出てこないのか?! 来週のサギが楽しみ! と言うより正体がわかった段階で行成はどんな手に出るんだ?!)